電話では誤れない事

彫金で独立開業したての頃は、メーカーさんの商品の仕上げから始めたのは 前回お話しました。
100点納品したら50点が戻ってきて(不合格なので)仕上げ方を聞きに 東京に足をはこんで。

そのうちに修理も任されるようになったんです。ここがぼくのジュエリー人生の大きな分岐点だった気がします。

リングの傷消しやチェーン切れの溶接 そのほかもろもろ を行いました。
数万点は一人でこなしましたが、そのうちの数百点は失敗しました。
うまく立て直したものもありますが、明らかに直せない損傷のものもあったんです。
そういう時には、電話ではなく、直接東京に行って、相手先の担当の工房の方に謝りました。しょうがないのです。もう直せないくらいの破損なのですから。

電話で謝ったときに 担当の刺青だらけのイノッチ似のイケメンさん
「修理で頼んでるのによ~ 壊して帰ってきたら意味ないよね!」
と怒っていました。
{ごもっとも}。。。と想ったものです。
でも工房に直に足を運んで頭を下げると、、、
怒らないんです 笑
狙ってやったんではないんですが、そのくらいの失敗なので、電話ではなく直に、、、
そうして失敗を繰り返していくうちに 自身のブランドならば、こんなに薄くしないな、ここは修理できない造りなんだな、、、と学んでいきました。
なんせ、つくったメーカーが修理をできないのですから。
あの当時、修理を年間であの数こなしたのは日本で僕くらいかと想います。

それが今の糧になっています(^^)

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